「可愛い💓」

 私の好きなものは

どちらかと言うと大きいものより小さいもの。

だから海に行けば大海原と広い空にひとしきり感動したら

足元の貝や砂に目が行く

よく見ると砂もいろんな色をしていて

よくよく見ると

砂だと思っていたものが小さな貝殻だったりする

小さい小さいこの貝殻も『貝』だったときがあるんだなぁと思う

山に行けば

また足元の草や苔が気になる

小さな葉っぱ 小さな花 小さな種 その形や並び方 色や固さや厚み

小さくてもちゃんと整っている様が なんともけなげで可愛らしく思う

小さな草花を思い出して書きつらねている私に

まるでムーミンに出てくるミーのような声が聞こえる気がしてきた

「ちょっと、あたしより大きいからって。

   ふん!あんたから見たら小さいかもしれないけど

               こんなに大きな花なのに!」って

可愛い💓はいつもいつも讚美の言葉ではないのかもしれない(笑)